プロファイル
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ダンスと芸術は自分自身であること

 日本出身、Yutaka Nakataは早くから兵庫県姫路市にある
中田バレエシアター(代表:中田弥生)でクラシックバレエを始める。16歳よりオーストラリアのメルボルンにあるNational Theater Ballet Schoolにて様々な種類のダンスを習い同学校を卒業後、1998年からミラノにあるスカラ座バレエ学校のモダンコースに入り2001年に卒業する。

 2002〜2007年までPhilip Taylorの監督する
Ballet Theater Münchenで活躍。彼はここで特にPhilip Taylor, さらにはJiri Kylian, Carolyn Carlson、その他の振付家による作品を踊る。ドイツミュンヘン滞在中、Ajan Lao師の元、太極拳ムエタイなどを鍛錬する。

 2007年9月からCarolyn Carlsonのダンサーとして活躍し、主な舞台に出演している。この間にもクライミングやスイミングなどのスポーツなどをやりながら、新たな身体表現を研究している。

自分の原動力は、自分の感情


 彼の世界観は母親のダンス教室にある広大なスタジオと出会ってから自ずと生まれ、自由な空間と共に成長してきた。この頃から振付を習うと同時にクラシックダンスの一部などを変更して自身の振付を行ってきていた幼少期、自然と即興での遊びを習っていたのかもしれない。それから海外に渡ったことで思考の違いや生き方の違いを発見し、自分のスタイルと創造性を開発していった。

 2001年からは自分の内に
”秘める旅”を作品として表現し、プロのダンサーと共に発表する機会をミュンヘンのイベント、Young Choreographerで持つ。この経験から彼は、自分の作品が私生活での問いかけや哲学的な疑問を自分なりの考えとして舞台に描き観客と共有したいと分かり、その創造性を自由に発散させ、活動をフランスへ渡ってからも続ける。


人生は様々なカラーのモザイクである

 Yutakaは自分の人生の流れを信頼し身を任せる。それが手引きであり、自分自身でいる事の意味を追求する。そしてありのままに作品を演出する事を許可し、感情を表し、内容を伝える事を目標としている。

 今日、彼にとってダンスは人生の中心であるが、その中心をさらに成長させる為に常に経験を欲している。人生は様々なカラーのモザイクであり、それぞれが役目を持っていると考えている。彼が始めて創った作品で表現したのがその目的の始まりで、一つ一つの深いカラーがその役目を果たした時に新しいカラーが生まれ、輝くと信じている。